MMTについて
こんにちは
むさきちです。
MMTという言葉は聞いたことはありますか?
MMT(Modern Monetary Theory)とは現代貨幣理論と呼ばれています。
主流派経済学(今までの経済学)とMMT理論の間で、大きな言い争いが起きています。
どちらが正しいのか?
私個人的な意見としては、今までの過去記事を読んで頂ければわかると思いますがMMT理論が正しいと思っています。
では、MMTとは何か?見ていきましょう。
目次
MMTとは?
MMT(Modern Monetary Theory)とは現代貨幣理論
※
Modern=現代の、近世の、近代の、(言語史で)近代の、現代式の、近代的な、最新の、モダンな
Monetary=貨幣の、通貨の、金銭(上)の、金融の、財政(上)の
Theory=(実際に対して)理論、学理、理屈、空論、仮説、学説、説、論、意見、持論
これは、ステファニー・ケルトン教授によって提唱されました。
MMT理論による主張は、財政赤字は問題ではないということです。
そして、自国通貨発行権を持つ国は財政破綻はしないと主張しています。
どういうことなのか?
誰かの借金=誰かの資産
となるからです。
これだけ聞いても意味が解りません。
誰かの借金=誰かの資産?となります。
これについて知るには、「信用創造」を知る必要があります。
信用創造とは?
あなたが銀行から1億円というお金を借りたとします。
銀行はこのお金をどこから調達していますか?
貸し出すとき、あなたの通帳に1と0を8つ書き込むだけです。
100,000,000と書き込むだけです。
お金が新たに生み出されていませんか?
これを信用創造と言います。
信用創造を知るには、銀行のビジネスを理解しましょう。
信用創造が行われることによって、世の中に流通するお金が増えるのです。
信用創造は、私達が銀行というサービスを信用しているから出来るのです。
A社には、金庫に10億円のお金プールしています。
むさきちはA社から、1億円の融資を受けました。(借りました)
ですが、むさきちは1億円という現金を持ち歩くようになったわけではありません。
A社の預金口座に、1と0が8つ増えるだけです。
A社はむさきちの口座に100,000,000と書き込むだけになります。
通帳の数字はお金ですか?
間違いなくお金です。振り込みや支払いなどお金として使用することが出来ます。
むさきちにとっては、1億円の借金ですがA社にとっては返して貰うお金になるので、資産になります。
ここでむさきちは頑張って1億円を返済しました。
A社は、元々金庫にプールしてある10億円があります。
むさきちに、1億円を返済してもらうことで10億円と1億円というお金を手にすることが出来ました。
信用創造の繰り返しを行うことで、銀行は利益を出す。
これが、銀行のビジネスです。
むさきちの借金は、A社の資産になりました。
誰かの借金=誰かの資産になりました。
では、もう少し
誰かの借金=誰かの資産
となることを見ていきましょう。
誰かの借金=誰かの資産
むさきちはA社から、1億円借りました。
そして、むさきちはこの1億円を使って土地を購入しました。
土地を購入することにより、
土地を売ってくれた不動産屋が利益を出すことが出来ました。
この時点でも、
むさきちが借金をして資金を使ったことにより不動産屋の資産になりました。
誰かの借金=誰かの資産です。
むさきちが損しているというとそんなことはありません。
むさきちは購入した土地を有効活用して、1億円を稼ぎました。
すると
稼いだ1億円と所持している土地を合わせて2億円という資産を持つことになります。
この稼いだ1億円をA社の返済しました。
A社に返済したことにより、
むさきちは稼いだ1億円を無くしましたが土地は残っています。
むさきちの資産は土地の1億円です。
簡単な解説ですが、むさきちがお金を借りることで、A社のお金・不動産・むさきちの資産が増えることになったのです。
1億円を元に1億円を稼ぐこれが投資です。
これを行うには、むさきちに信用が無いと出来ません。
ちゃんと返済してくれる人でないと、この流れが成立しないからです。
信用には制限があるため、企業や個人では限界があります。
信用に制限がなければ、こんな夢物語が出来てしまうのです。
みんな幸せになれる夢物語
この動画を参考にしました。
むさきちはA社から1億円借ります。
そして、この1億円で働くことをせず生活しています。
するとA社からそろそろ返済してと言われました。
むさきちは働いていないので、1億円を持っていません。
そこで、むさきちはB社から2億円を借りました。
この借りた2億円の一部を利息含めてA社に返済します。
残ったお金で、むさきちは再び働きもせずに生活します。
するとB社から返済してと言われました。
むさきちは再びA社から3億円を借ります。
借りたお金でB社に返済して、残ったお金で働きもせず生活します。
あとは、この繰り返しです。
現実問題こんなことは出来ませんが、信用に制限が無ければこんな事が可能になってしまうのです。
むさきちと取引した人は、損していません。
利息含め返済してくれているので、お金を貸したA社もB社も利益を出せています。
これは夢物語ですが、現実に実行可能な存在があります。
それは、自国通貨発行権を持った「国」です。
国が夢物語を実現可能な理由
むさきちの夢物語を国として考えてみましょう。
国はA社から1億円を借りました。
国はむさきちのように働くことをせず、1億円を消費しました。
A社から、1億円を返済してと言われたとき、国は1億円を持っていません。
どうするか?
B社から借りるわけではなく、1億円+利息を含めた返済額を通貨発行します。
そして発行した通貨を返済に使用します。
国は発行した通貨で、返済することが出来ます。
A社からしたら、通貨発行出来る国に貸しても返済されないということは考えられません。通貨発行権を持っている国は絶対な信用を持つことが出来ます。
※簡単なイメージとしてお伝えいたしました。
実際のお金の仕組みはもっと複雑です。国のお金の仕組みについても別で記事にします。
国の借金=国民の資産
冒頭に
誰かの借金=誰かの資産
となることを解説しました。
これは、国にも当てはまります。
国の借金=国民の資産
です。
実際に、国の赤字国債が増えると国民の資産が増えています。
※政府の借金が家計の貯蓄をつくるからの引用
データで証明されています。
ですが、データを見せられても実感は出来ませんよね?
当然です。国民の資産は確かに増えています。
それは、高所得者層のみ増えています。
中間層と呼ばれている所得水準の人達が低所得層に降りてきているのです。
貧富の差の拡大です。
国が通貨を発行したら、インフレになる!危険だ!
はい
インフレになります。
これは、MMTはステファニー・ケルトン教授も言っています。
ですが、日本はずっとデフレですよね?
デフレ脱却を目標としているはずです。
インフレになりたいのです。
MMTの反論として
「インフレが止まらなくなり、ハイパーインフレを起こしてしまう!」
と反論する人がいます。
MMTは、ハイパーインフレになるほどお金を発行しろとは言っていません。
インフレを抑えるために、消費税などを巧みに使用する必要があるのです。
そもそも、ハイパーインフレとは
インフレ率何%に膨れ上がったらハイパーインフレなのでしょうか?
アメリカ合衆国の経済学者、フィリップ・ケーガン(英語版)は、ハイパーインフレーションは「インフレーション率が毎月50%を超えること」と定義している。毎月のインフレ率50%が継続すると、一年後には物価が129.75倍に上昇することになる[注 1]。すなわち、インフレ率12875%である。一方で、国際会計基準の定めでは「3年間で累積100%以上の物価上昇」をハイパーインフレの定義としている。
※ハイパーインフレーション - Wikipediaからの引用
Wikipediaを参照すると
ひと月で、50%を超えるインフレを起こさないといけません。
ハイパーインフレが起こると批判している人は
極論でしか物事を見ることが出来ていないように思えます。
インフレやデフレをコントロールするには、政府の力が必要です。
デフレ脱却するには、
国がもっと財政出動する必要があるのです。
このまま赤字国債が進むと財政破綻する!
よく言われますね。
財政破綻の例として、
ギリシャやロシアが挙げられます。
共通通貨制 ユーロです。
ですが日本は、自国通貨発行権を持っています。
では、ロシア
ロシアは、変動為替相場制ではありません。固定相場制です。
ですが日本は、変動為替相場制です。
基準とする前提が間違っているのです。
日本が財政破綻するには?
今の緊縮財政を続ければ良いでしょう。
デフレ化で、緊縮財政を続けていけば
国民は疲弊します。そして、消費を行えなくなり経済が回らなくなります。
経済が回らなくなれば、
すると、企業の利益が下がり従業員の給与も減ります。
所得が減るとさらに、消費がなくなりデフレが加速します。
今より更にデフレになるとどうなるでしょう?
インフレ・デフレとは?
お金の価値が上昇・減少することです。
お茶=¥100
お茶=¥10,000 インフレ
お茶=¥1 デフレ
です。
デフレが加速し続け
お茶=¥1以下になったらどうなりますか?
通貨の価値が高まりすぎて、「円」としては使用出来なくなりますね
そうならないよう
通貨の価値を一定にするため
固定為替相場制になれば、ロシアと条件は同じになり財政破綻します。
※変動為替相場制・固定為替相場制については別で記事を作成します。
私は今の緊縮財政は、財政破綻をさせたがっているようにしか見えません。
財政破綻論者は、財政破綻ビジネスを行っている
嫌なビジネスですね
メディアでは、池上彰さんがよく出演しています。
池上彰さんの説明を聞くと、財政破綻してしまうと思ってしまいます。
マスコミ・メディアというのは都合の良いことしか流しません。
池上彰さんは、
マスコミ・メディアにとって都合の良いことしか言わないため採用されているのです。
Youtubeで池上彰さんの間違いを指摘している動画はいくつも存在します。
まとめ
MMTについての記事はいくつか書きたいと思っています。
今回の記事はMMT理論というものが存在するということを伝えたいと思ったため、とても薄い内容です。
何回かにわたり、徐々に内容を濃くしていきます。
私はMMTを知り、今の主流派経済学は間違っていると理解しました。ですが、正しい・間違いだけで物事を判断するのではなく様々な方向から見てみましょう。私の説明は間違っている可能性は多いにあります。
口をすっぱくして何度も言いますが
正しい情報の価値を得るために、鵜呑みにしてはいけません。
この記事もあくまで私の主観による解説です。
物事の見方を変える
パラダイム・シフトと言います。
ビジネスで成果を出すために一番の方法は、
物事の捉え方を変えて新しいものを生み出すことです。
とても難しいことですが、
歴史に名を遺す発明家や資本家は、新しい何かを生み出しています。
いきなり新しいものを生み出すのは難しいので、考えることから始めてみましょう。